(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1449)
コーヒー豆相場の急騰で、コーヒー各社が”値上げ”に動き出した。
キー・コーヒーでは全体の約8割を占める業務用と家庭用で平均15%値上げする
ことを決め。味の素ゼネラルフーズ(AGF)も検討に入った。外食や小売店の販売
価格への影響が懸念される。
コーヒー豆価格の指標になる米・ニューヨーク市場の「アラビカ種」コーヒー相場は
10月に1ポンド(453グラム)=200セントの大台を突破し、
13年ぶりの高値を付け
た後、今月下旬には235セントまで急騰した。
関係者が指摘するのが、米国の金融緩和に伴い、
世界的なマネーのダブつきから
来る投機資金の流入だ。
このほか、
中国、インド、ロシアなど新興国の需要急増し、需給バランスが変化した。
今後、当然に予想されるのがインスタント、缶コーヒーなどへの値上げの影響だ。
これらに使われるのは「ロブスタ種」と呼ばれる品種が多く、ニューヨーク市場では
なくてロンドン市場が取引の中心となっている。かと言っても、アラビカ種が値上がり
すれば需要の代替が起きるうえ、両者間の連動はあり得る。
大手、キー・コーヒーの具体的な内容は、来年3月1日から業務用と家庭用計36品
目を対象に平成18年3月以降の値上げに踏み切る。同社は1ポンド=130セントで
原価計算しており、
現状のコスト上昇率は80%近い。
円高差益を考慮しても、原材料費は50%超え高くなるという。
担当者は「不況下で断腸の思いだが、コスト圧縮だけでは対応できない。」と話す。
(記事:サンケイ 2010/12/29)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木