(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1421)
全国の929人の合格者のみなさん、(合格、おめでとうございます!)
「しかし、試験科目免除合格者の250名に対して、”おめでとう”を言う気は
さらさらありません!」
具体的な反省は、もう少し落ち着いてから改めて書きます。
取りあえず、”何があっても、合格してもらわないと困る”受験者の(合格!)の
声を聞いて正直、半分虚脱状態です・・・・。
『増値税・中国』
(増値税)とは、日本における(消費税)と同じようなものと考えていいと思います。
日本国内で買い物をしたり、商取引をすると消費税がかかりますが、同じように中国
国内で売買すると(増値税)がかかります。
海外から商品を輸入する時には、その国の税金が課せられます。
日本の場合の消費税率は5%(消費税:4%、内国消費税:25%)ですが、中国の場合
は、原則的には17%です。
(消費税)にしろ(増値税)にしろ、「内国消費税」ですから、あくまでも国内の商取引に
かけられる税金で、
(輸出には免税)とするのが一般的な考えです。
『中国の輸出還付:(ゼロ税率)』
中国では、中国における内国消費税である(増値税)の17%は、輸出しようとする貨物
にもかけられます。
「間違いなく海外に輸出された後に返す。」とする(還付制度)をとっています。
このため、中国における輸出免税は輸出後の還付による
『ゼロ税率』と称されています。
その呼び方からすると、いったん課せられた17%の(増値税)が輸出許可時には無条
件で返される。と思いがちですが、総単純に進まないのが中国です。
輸出前に課せられた17%が、手続きを終えて還付されるのは13%です。
しかも、「輸出時での(還付請求手続き)をきちんとすれば、4%は納税となっても、13%
は返ってくる。」との思いは通じません。
「還付請求申請手続き」は極めて複雑で、申請期間は3ヶ月以内となっています。期限を
過ぎれば、”無効”です。
なお、「3ヶ月以内に(きちんと還付請求手続きを完了できた)から、早々に還付される。」
との保証は望めません。 大幅に遅れるか、省によっては、(還付されない)、(金が無い)、
(少しまけろ)のケースが多々、発生しているようです。
☆大企業のみならず、最近では中小企業も多くが進出=現地工場を設ける場合が増えて
いますが、
「輸出増値税還付制度=(ゼロ税率)」をうのみにしての資金計画を立てること
は、”自殺行為”と思った方がよいのではないでしょうか。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木