(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1411)
(ボレロ)とか(テディ)という「貿易金融電子化システム」とは、何なのですか?
ボレロ:BOLERO=Bill of Loading Electoronic Repository organization
テディ:TEDI=Trade Electoronics Data Interchange
「貿易金融EDI」という言葉で紹介されることが多い、これらは共に、”貿易金融データ
交換サービス”の名前であり、またそのサービスを行う企業名の略称です。
「貿易金融EDIの概要」
国際貿易取引では、一般的にB/L(船荷証券)やINVOICE(送リ状)などの貿易関係
書類がペーパーで作成され、銀行を介在させて貿易代金決済を伴いつつ、輸入者に
送付されていますが、これらの流通と代金決済をインターネットを利用した電子データ
に置き換えて貿易業務の効率化と敏速化を図ろうと、貿易取引電子処理サービスとし
て開発されたのが、(ボレロ)や(テディ)と呼ばれるものです。
”貿易取引データ交換”ですから、このネットワーク・サービスには、輸出入者の他に
銀行(買取・取立て)、損害保険会社、海貨業者、通関業者などが参加者になります。
これは国際的なネットワークになりますので、各情報の共有コード化が重要な要素と
なりますし、B/L(船荷証券)も電子データ化されますので、「B/Lの所持人が貨物の
所有者である。」とする”有価証券=流通性”(所有権の移転)も確保できることが重要
な機能であることを迫られます。
(ボレロ=BOLERO)は、Bolero International Ltd.というイギリスの会社です。
その性格上、中立的な立場をとっています。
(テディ=TEDI)は、日本生まれの団体です。経済産業省が開発資金を援助しており、
特に東アジア間での貿易の電子化推進を目標としています。
いずれのシステムも、数年間の(実験段階)のレベルから、一歩踏み出そうとしている
段階と言えます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木