(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1383)
韓国は
”国内市場の競争で競合企業が少ないのも特徴”だ。
1997年の
(アジア通貨危機)を契機に、政府主導で大胆な事業集約を進めた結果だ。
現在、「現代自動車グループ」の国内シェアは7割を超える。
”国内の同一業種で多くの企業がしのぎを削る日本”と違い、韓国は国内で稼いだ
利益を研究開発費や設備投資、さらには海外市場開拓に回せる。
経済産業省によれば、韓国は日本より全体の市場規模が少さいにもかかわらず、
主要企業の1社当たりの国内市場規模は、(乗用車が日本企業の1.5倍)、
携帯電話は(2.2倍)だ。
日本では携帯電話では6社が争うが、韓国は(サムスン)・(LG)の2社が圧倒する。
日本は人口が減り内需縮小が避けられない・・・。
競合企業が国内市場で消耗戦を続け、わずかな余力しか海外に振り向けられないようでは、
韓国企業に追いつけない。
業種別の再編集約を通じ、規模の利益を通じた集約投資や海外への資源配分を強める
経営戦略も真剣に検討すべきだ。
産業構造が似通う(日・韓の企業連携も課題)だ。
特に、(技術の模倣に積極的な中国の攻勢)は。日・韓共通の脅威である。
日・韓の民間レベルでの連携や協力が進めば、停滞する「日・韓の自由貿易協定(FTA)」
交渉を促すことになろう。
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の原発建設で、韓国勢が官民一体で受注した
のは記憶に新しい。
韓国政府は海外でのプラント受注に限らず、半導体など得意分野の技術支援も進めてい
る。
日本政府もグローバル産業の育成にもっと目を向けるべきである。
(記事:日経、社説)より~
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木